緊急企画・ガンガンのこれからを考える

以下、かなり長文です。
しかもあまり推敲してないので文章変です。
よって、興味ない方は読まなくていいですww


結論から述べます。


月刊少年ガンガンはこのまま行けば2009年中に休刊になる」


これはあくまで一ガンガン読者からの視点でしかありませんし、ただの予想です。
しかし、最近のガンガンの迷走振りを見るとそう考えられて仕方ないのです。


何故そう言えるのか。
この予兆は今から遡る事6年、2001年に起こったエニックスお家騒動にありました。
当時の編集長がエニックスと対立、多くの作家を引き連れ独立したという事件です。
これにより作者不足に陥った当時のガンガン編集部は多くの新連載を開始。
しかし移籍した作家に比べれば力不足な作品も目立ちました。
これを支えたのが大ヒットを記録した「鋼の錬金術師」でした。
ハガレンのヒットにより発行部数は大幅に増加、お家騒動による休刊の危機は脱しました。


しかしながら、お家騒動以前の「少年マンガ」としてのまとまりは崩れ、ハガレンを中心に据えその他はまだまだ力不足の若手作家が目立つ萌え系ラブコメ少年マンガに偏った構成となっていったのです。
要するに「オタク漫画」路線と「少年マンガ」路線が分離して共存している、そんな雑誌になっていったのです。
現在の連載陣の中心を見てみましょう。
少年マンガ」路線では「鋼の錬金術師」が未だに連載を続けています。
しかしアニメ化、映画化した頃の勢いは無く、話の内容ももう既に終盤に差し掛かっています。
「オタク漫画」路線は「ながされて藍蘭島」が挙げられます。
今年アニメ化し、一時期ハガレンを差し置いてガンガンの中心作品となりました。
ですがアニメが終了し、これ以上の伸びは期待できそうにはありません。
どちらの作品も峠を過ぎている訳です。
もう1つ、かつてアニメ化し人気だった作品「スパイラル」の外伝的作品「スパイラル・アライヴ」もありますがこれは5巻で完結予定とのこと。


では、看板作品を引き継ぐ作品があるのか。私にはあるようには思えません。
円盤皇女ワるきゅーレ」「女王騎士物語」「王様の耳はオコノミミ」が連載終了。
PAPUWA」も1年以内に終了する可能性が非常に高いです。
これを差し引いて今後看板になりうる可能性の高い作品をピックアップしていくと筆頭に上がるのが「ソウルイーター」「屍姫」です。
ソウルイーター」は次号重大発表がある、との告知が12月号に載っていました。
これがアニメ化であるとすれば来年はこの作品がガンガンの中心に来るでしょう。
屍姫」も看板作品として軌道に乗れば面白い存在ではあるのです。


が、この2作品が上に挙げた最近のアニメ化作品、更にはそれ以前にガンガンの中心に立った人気漫画に匹敵するかどうか。
私から見ると、正直並べるとは思いません。
更にその他の作品を見てみると

  • ある一定の評価を得る事は出来るものの看板作品にはならないであろう作品
  • 作品としては面白いが短期連載だったりメディアミックス的である作品
  • 長期連載でありもう既に安定陸塊と化している作品
  • 頑張ってはいるけど正直・・・な作品

の4種類にほぼ全て分類できてしまうのです。
これらの作品はとてもガンガンの中心にはなれそうにありません。


もし、「鋼の錬金術師」「ながされて藍蘭島」「スパイラル・アライヴ」の連載が終了し、「ソウルイーター」「屍姫」に中心になるほどの勢いがなかったら・・・。
先ほど述べたように現在のガンガンは様々な作品が分離しつつ中心作品により上手く共存している状態が続いているように思われます。
つまり、中心を失った塊はは空中分解、休刊に追い込まれてしまうに違いありません。
ここで最初に出した結論に話を戻しましょう。
2009年というと今から2年後です。
来年はソウルイーター(恐らく)アニメ化、ハガレンもクライマックス突入とまだ中心を持ったまま進むことが出来るでしょう。
しかしこれが2009年になるとどうか。
空中分解は現実のものとなってしまう可能性が大いにあります。こうして
ガンガン休刊→系列雑誌も休刊→スクエニ出版部門から撤退
の最悪のシナリオが完成する訳です。


路線変更が成功するか、ハガレンの如き超人気作品を描ける新人を発掘できなければガンガンは休刊に追い込まれるでしょう。
残された期間は、あと2年。